「親なるもの断崖」作品概要・あらすじ
作者:曽根富美子
ジャンル:少女マンガ
出版社:出版
巻数:全2巻完結(1部・2部)
▼「親なるもの断崖」第1部のあらすじ▼
あそこは地獄ですだよ、地獄穴ですだ!
昭和2年4月、寒い春。
北の海を渡り、4人の少女たちが北海道室蘭の幕西遊郭に売られてきた。
松恵16歳。その妹・梅11歳。武子13歳。道子11歳。
松恵は着いたその日に客をとらされ、首を吊る。
奈落の底で、少女たちの壮絶な人生が始まった...
渾身の力を振り絞り闘い続け、地獄の中でも生き続ける少女達を描いた第1部。
▼「親なるもの断崖」第2部のあらすじ▼
生きろ!生き抜いてゆけ! 次の時代を生み出すのは女性だ!
昭和11年3月、室蘭の赤い雪が荒れ狂い続けるなか、
白無垢姿で遊郭を抜け出したお梅は、母になった。
しかし、母と子の穏やかで幸せな時間は長く続かなかった。
周囲の好奇と侮蔑にさらされ、お梅はある日姿を消す...
太平洋戦争は激しさを増し、
残された子・道生(みちお)は一人、母の姿を求めながら、
平和とは、人間の尊厳とはなにかを問い続ける。
軍国主義の嵐が吹き荒れ、激動の時代を生き抜く母と子を中心に描いた第2部。